トイプードルはどれくらいの頻度でお風呂に入れる必要がある?

トイプードルは飼い主と同じ空間で生活していますから、いつも清潔にして気持ちよく一緒に暮らしたいものですね。ここでは「犬と猫の飼育大百科」がトイプードルのお風呂についてご紹介いたします。

どれくらいの頻度で入ればいいの?

2~3週間に1度のペースがおすすめです。トイプードルのチャームポイントであるカーリーヘアともふもふの毛量は、ホコリやゴミを絡めとってしまうといったデメリットもあるため、比較的こまめに入れてあげてください。

ただ、トイプードルは比較的体臭の少ない犬種だといわれています。短くカットしている場合は、3~4週間に1度程度で大丈夫です。また、もしも過度のオイリー肌(脂漏症など)の場合は、週に1度くらいの頻度でお風呂にいれている飼い主さんもいるでしょう。その場合、保湿系のミストをつけてあげると乾燥による皮脂の過剰分泌やフケを防ぐことができます。動物病院などで購入することができる、デュクソスプレーがおすすめです。

トイプードルはお風呂が嫌い?

一般的に動物はお風呂に入るのが嫌いと言われていますが、トイプードルはどうなのでしょうか。

犬というのは臭いに敏感な動物ですから、自分の臭いをとても大切にします。お風呂に入ることで自分の体についた独特のにおいが消えてしまうことをとても嫌う傾向にあります。

しかし、プードルは元々水鳥の猟犬をしていた犬ですから、個体差もありますがトイプードルは他の犬種と比べると水を嫌う個体が少ないでしょう。

ただ、過去に「耳や目、口などにシャンプーが入ってしまって嫌だった」「押さえつけられて無理やりお風呂にいれられた」といったことがあれば、トラウマになり、お風呂が嫌いになってしまう子もいます。トイプードルを飼い始めたら、小さなうちから定期的にお風呂に入る習慣をつけること、そして愛犬にトラウマをのこさないように優しくお風呂に入れてあげるのは大切なしつけの一環かもしれませんね。

トイプードルの正しいお風呂の入れ方をご紹介

犬にとって、体が濡れた状態は大きな負担になります。愛犬に不快感を与えないように手早く入れてあげることが大切です。また、1つ1つの工程を、優しく声をかけながら進めてあげてくださいね。

ブラッシング

予めブラッシングをしてあげて、毛についたゴミやほこりを取り除いてあげましょう。そのまま洗ってしまうと、毛が絡まってしまい、抜け毛や切れ毛の原因にもなります。毛が絡まって痛みを感じると、お風呂が苦手になってしまうこともあるので、シャンプーの前にはやさしく・念入りにブラッシングしてあげてください。

肛門しぼり

ワンちゃんのお尻が汚れてしまうので、お風呂場でやることがおすすめです。時計で見ると4時と8時がある箇所に肛門腺が付いています。ペースト状の膿のようなものが溜まっており、指で押すことで絞り出せます。

シャンプー

シャワーのかけ方

温度は、犬の体温に合わせて38度程度(37度~40度くらい)にしましょう。人間にとっては少しぬるいかな?ぐらいの温度です。犬はシャワーの音を怖がるので、シャワーは愛犬の体から離さずにかけてください。コツは、愛犬の体にシャワーヘッドを密着させてあげること。音が出ないようになり、愛犬も安心してくれるでしょう。また、いきなりシャワーをかけるとビックリしてしまうので、足元やお尻あたりからゆっくりとかけてあげると良いかもしれません。

愛犬の体を湯船につける必要はありませんが、お風呂が好きでつかっていたい子もいますので、臨機応変に。その場合は少し低めの温度にしておき、シャンプーを洗い流すためのシャワーは若干高めの温度にするとよいでしょう。

洗い方

シャンプー剤の量は、製品に記載された量を守って使用しましょう。

体を濡らしてシャンプーをしますが、絶対に爪を立てないようにしてください。指の腹で優しくマッサージする要領で洗ってあげましょう。首から上、特にマズルや目の周りは塗れたりシャンプーすることを嫌がりますから、体や手足を洗ってから最後に手早くさっと済ませてあげてください。顔まわりを洗うのが心配な場合は、濡らしたガーゼなどで汚れをふやかしながらふき取ってあげると良いです。 また、最近では「お肌と被毛に優しい洗い方」として、スポンジなどでよく泡立てたあと、泡だけで2度洗いする方法も主流になってきているようです。

洗い流す

洗い流すときは、すすぎ残しに注意しましょう。すすぎ残しがちな、わきの下や耳の裏、股の内側などは特に気を付けてあげてくださいね。

ドライ

洗い終わったらタオルドライの後、必ずドライヤーで素早く乾かしてください。濡れたまま放置しておくと雑菌が繁殖してしまったり、風邪の原因にもなります。

ドライヤーを当てる時は心臓に近い胸元から乾かし、毛並みの向きと逆の方向から風を当ててあげることで効率的に乾かしてあげられます。また、火傷しないように、1箇所に集中して当てない(素早く動かしながら乾かす)、30センチ以上離した位置からドライヤーを当てる。ということに注意しましょう。

ブラシやコームなどを使用しながら乾かすことで、落とし残した汚れやノミダニを取り除くこともでき、毛玉などの絡まりも取れるのでおすすめです。 毛のふんわり感をだしたい場合はスリッカーブラシがおすすめです。

また、ドライヤーも大きな音がするため嫌がる子が多いです。ペットサロンでは、人間用のヘアバンドをつけて防音対策をされているところもあるので、犬用にヘアバンドを用意するのもいいかもしれませんね。

仕上げ

乾かしおわったら、ブラシやコームで毛を整えます。また、コットンやガーゼを使用して、耳などに入ったお水をふき取ってあげましょう。

お風呂に入れるときの注意点

最後に、愛犬をお風呂にいれるときの注意点をお伝えします。下記のポイントに注意して、お風呂にいれてあげてください。

  • 冬場は冷え込む時間は避ける
  • 老犬の場合は、万が一に備え”動物病院が空いている時間帯にいれる”
  • 風邪をひいていたり、体調が悪そうなときは避ける
  • 食後すぐはNG

眼お風呂に入れることで、体の表面の血液循環はよくなりますが、胃腸の血液循環は悪くなってしまいます。消化不良の原因になるので注意しましょう。

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