愛犬の目が赤くなっている、目をしょぼしょぼさせている。開かなくなった！考えられる病気とは

犬の目が赤くなっている、目をしょぼしょぼさせている。もしくは犬の目が開かなくなった。そんな症状がでたら、飼い主さんとしては心配してしまいますよね。

犬の目の病気は自然に治るものもあれば、点眼（目薬）や早急な手術が必要なものなどもあり、飼い主さんが独断で「大丈夫」と判断するのはとても危険です。目に異常があれば早急に動物病院につれていくのが基本です。ここでは犬がなりやすい目の病気を解説します。

1. 犬がよくかかる目の病気4つ
2. 目が開かなくなったらどんなケアが必要か
3. まとめ

犬がよくかかる目の病気4つ

犬の目が赤くなっていたり、目をしょぼしょぼさせていたり、目を開けずらそうにしていたとしても様々な原因が考えられます。ここでは特にかかりやすいものについてご紹介します。

緑内障

犬の緑内障の症状

目の充血
瞳孔が開いたままになる
まぶたが痙攣する
目が不自然に膨らむ
しきりに目を痛がる
失明する

目が充血している時に考えられる病気に、緑内障があげられます。緑内障は目が白くなる病気ではないのかと思う人もいるかもしれませんが、実は緑内障は目が真っ赤になる病気なのです。白目の部分にひどい充血が起こり、その他にも目が痛いことにより、頭を触られるのを嫌がったり、元気がなくなったり、食欲がなくなったりするようになります。また、これとは反対に攻撃的になるケースもあります。

人間の緑内障と犬の緑内障では、その進行速度が異なり、犬の場合、24～48時間以内に適切な処置をしなければ失明してしまいます。充血をしたら緑内症の可能がありますので、早急に動物病院につれていきましょう。

結膜炎

犬の結膜炎の症状

白目の部分が赤く充血している
しきりに目を気にして、前足や床にこすろうとする
涙が多く出る
かゆみ・痛みを感じている

犬の目の充血は、結膜炎の可能性も考えられます。人間の眼の病気としてもよく知られている病気で、犬に起こる原因も人間の場合と同様です。

細菌やウィルスの感染などの理由で、目の中のピンクの膜の部分に炎症が起こります。また、まつ毛の生える方向によって、結膜炎を何度も繰り返すこともあり、ゴミなどの異物混入でも起こります。すでにアトピーやアレルギー、ドライアイなどにかかっていて結膜炎が引き起こされている可能性もあります。

点眼薬、軟膏を使用しての治療や、逆さまつげの場合はまぶたの手術をする必要があります。また、安静にするのが必要な時は首のまわりにつけるエリザベルカーラーをつけることもあります。やはり結膜炎でも動物病院での治療が必要です。

ぶどう膜炎

犬のぶどう膜炎の初期症状

白目が充血する
目ヤニ・涙の量が多くなる
しきりにまばたきをする

犬のぶどう膜炎が進行すると出る症状

痛みによりまぶたが痙攣する
目の表面にモヤがかかったように見える
目を細めたり、まぶしがる
瞳孔が縮小する
視力低下がみられる
失明する

あまり耳にすることがない病気ですが、ぶどう膜炎は放置することで緑内障に発展し失明する可能性もある恐ろしい病気です。様々な疾患や原因が重なって起きる病気で、原因疾患の治療とともに、ぶどう膜炎の炎症を抑える点眼や投薬治療を行います。

目の組織は隣接しているので、ぶどう膜炎を発症していなくても目の疾患がある場合には注意が必要です。早期発見がとても大切で、治療が遅れると緑内障の発症やぶどう膜の瘢痕化で失明する可能性もあるため、日ごろからよく目の状態を観察しておきましょう。

角膜炎

犬の角膜炎の症状

白目が赤く充血する
床や前足に目をこすりつけようとする
はげしい痛みを感じている
目をしょぼしょぼさせ、目が開けずらそうにしている
目の表面が白く見える（角膜にできた傷）

角膜炎は目の一番外側の膜に起こる炎症です。症状は様々で、すぐ治る軽い症状のものもあれば、なかなか治らない症状もあります。

原因としては、砂やほこりなどのゴミ、まつ毛の生え方の異常（逆さまつげなど）、自分で擦ってしまう、ケンカなどによって角膜に傷がついてしまう、シャンプーが目に入ってしまい角膜が刺激されるなど、多岐に渡ります。また、細菌やカビ、ウイルスが目に入って増えてしまったり、涙が少なすぎたり、ビタミンが不足することで発症することもあります。

鼻の短いパグ、ボクサー、シーズー、ブルドッグなどが、臭いをかぐときに地面と目が近くなるため、かかりやすい傾向があります。

治療は軽度の場合では、点眼薬による治療を行いますが、重度の場合は、注射による通院やペット用のコンタクトレンズの装着、手術が必要になったりすることもあります。

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