【獣医師監修】高齢や病気によって自力でお水が飲めないネコちゃんに上手にお水を与える5つの方法

【獣医師監修】高齢や病気によって自力でお水が飲めないネコちゃんに上手にお水を与える5つの方法

そもそも、ネコちゃんは水分を比較的取らない動物です。それでもネコちゃんの健康のためには水分補給が欠かせません。

自然に飲んでくれることが理想ですが、様々な理由で水を飲んでくれなくなることがあります。特にシニアのネコちゃんや、病気のネコちゃんの場合は、なかなか自分で水を飲んでくれなくなって、困ってしまうことも多いようです。ここでは「犬と猫の飼育大百科」が、自力でお水を飲めないネコちゃんに上手にお水を与える方法をご紹介します。

まずは確認しましょう!

ネコちゃんがお水を飲まない理由を確認してみましょう。

ネコちゃんに必要な水分量はどれくらい?

まず、ネコちゃんにとって必要な水分量を把握しておくことが大切です。下記は目安で、飲水量にはかなり個体差があります。普段その子が体調がいいときの飲水量を肌で覚えておいてください。

【猫の水分補給】飲みすぎでも飲まなくてもダメ!ちょうどいい水分量は?

体調不良や口腔内の異常はない?

ネコちゃんは痛みなどを人に見せない性質があります。そのため、飼い主さんは日頃からネコちゃんの様子を確認しておくことが大切です。

また、口内炎や歯周病など口腔内に異常がある場合もお水を飲まないことがあります。口臭がひどくなってきたなどお口の中のチェックも日頃から行うようにしましょう。

食器の床置きが負担になっている可能性は?

猫といえば、床に食器を置いて食事しているイメージが強いですが、その姿勢だと実は首に負担がかかってしまいます。シニアのネコちゃんや病気のネコちゃんの場合、床に置いた水では辛くて飲んでくれなくなることがあるのです。

ネコちゃんに上手にお水を与える5つの方法

方法1:飼い主が口の近くまで持っていく

飼い主さんがネコちゃんの口元まで水の入った容器を持っていくという方法です。

ネコちゃんが水を飲まなくなる場合、動くのが辛くて、水までたどりつけない場合が多いようです。そのため、水の入った容器を口元まで持っていけば、たいていのネコちゃんはちゃんと水を飲んでくれます。最も簡単な方法なので、まずはこの方法から試してみましょう。

方法2:スポイトであげる

スポイトを口元に近づけると、ほとんどのネコちゃんはくわえてくれます。ネコちゃんがくわえてくれさえすれば、楽に水を飲ませることができます。この方法は、薬を飲んでほしいときにも応用できます。

スポイトは文房具屋さんなどで売っているものでも大丈夫ですが、それだと先端がすぐに潰れてしまいがちです。調剤薬局で扱っている赤ちゃん用のスポイトの方が、お値段は少し高くなりますが、丈夫でネコちゃんの歯茎を傷つける心配もなくて安心できます。

ストローやスポイトを使用する時に注意しなければならないのは、猫ちゃんに飲む気がない時に水分を急速に口に含むと、食道ではなく、気管に入ってしまうことがあり、肺炎の原因になります。飲む気のある猫ちゃんだけに使用してください。

方法3:ストローであげる

お家にある可能性が高いストローを使ってお水を与えてみることも有効です。

ストローの片側を指で抑えてフタのようにします。水を少しずつネコちゃんのお口に流します。あまり勢い良く流さないように注意して下さい。

【タレ瓶という方法も】
お弁当のお醤油やソースなどが入っているタレ瓶をスポイトやシリンジの代わりに使うという方法もあります。タレ瓶を使用する場合にはよく容器を洗ってから使用してくださいね。

方法4:シリンジであげる

シリンジ(針無し注射器)が用意できるなら、そちらを使うのもオススメです。シリンジだと、口を開けてくれないネコちゃんの場合でも、犬歯の後ろからすっと差し込むことができるので確実です。

使用する場合は一度に飲ませる水は舐めるくらいの分量にするのが大事です。あまり勢い良く水を流してしまうと吐き戻したり、やはり気管に入ってしまうので、指先の感覚には十分に気をつけましょう。

方法5:子猫用哺乳瓶を使う

子猫用の哺乳瓶を利用するという方法もあります。哺乳瓶の場合も、犬歯の後ろ側から差し込んで飲ませることができます。

猫の方から水を吸ってくれるので、量の調節に困らないのもありがたいですね。

ただし、哺乳瓶の吸い口は気をつけていないと、噛まれて簡単に破れてしまいます。慣れないと噛まれてしまいがちですから、いくつか代わりの乳首を用意したほうがいいかもしれません。

まとめ

自分で水を飲めなくなってしまった猫には、飼い主が飲ませてあげるしかありません。

紹介した方法はどれも効果的ですが、誤嚥などの危険もあります。まずは一度かかりつけの先生に方法をよく教わり、猫によって向き不向きもありますので、しっかりと飼い猫に合った飲ませ方を見つけてあげてください。

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